令和6年度 勝田台地区市政懇談会のご報告

2024年10月29日(火)勝田台地区の市政懇談会が行われました。
その時に話し合われた内容について簡単にまとめましたので共有させていただきます。

議題 ①
管理不全空き家等の解消について(勝田台自治会)

【要望】
勝田台自治会のエリアでは、開発入居から50数年が経過し、高齢化により空き家が目立つ状況にある。空き家の存在が住環境の悪化を招き、悪臭の発生、ネズミやスズメバチの発生、野良猫の発生、樹木の越境、雑草の繁茂、落ち葉の飛散などが問題となっている。また、2丁目・3丁目にあるテラスハウス共同住宅にも管理不全空き家が存在しているが、これらは特措法(空家等対策の推進に関する特別措置法)の対象外となるため、現状では行政の指導勧告が行えない状態にある。
それらの管理不全空き家の解消に向けた行政の対応についての要望を行った。

【回答】
八千代市では、空き家対策の推進に関する特措法と八千代市空き家等適切な管理に関する条例に基づいて指導を行っている。令和6年3月末時点で530戸の空き家を把握しており、そのうち約250戸が管理不全と認識している。
令和5年度には特定空き家の中でも特に酷い状況の3軒について行政代執行を行った実績があり、今後も改善に向けた行政指導を継続していく。
また、テラスハウスについても市で対応できるように来年度中の条例改正を目指して取り組んでいく。


議題 ②
小中学校の体育館へのエアコン設置とマンホールトイレの整備について(八勝園自治会)

【要望】
近年、地球温暖化の影響などにより、熱中症による健康被害が深刻化しているが、八千代市内の小中学校の体育館におけるエアコンの設置状況は0%である。体育館は子どもたちの体育の授業や部活動としての用途だけでなく、災害時の避難所としても活用されるので、高齢者や健康面に不安のある方にも負担の少ない避難所生活が送れるように、エアコンの設置の要望を行った。また、災害時のトイレの問題についても深刻化しており、その解決策としてマンホールトイレの整備・拡充についても併せて要望を行った。

【回答】
八千代市内における小中学校のエアコン設置状況としては、令和2年度までに市内の小中学校全ての教室・音楽室・図書室への設置は完了済みとなっており、令和7年度から体育館以外の全教室(美術室や図工室など)へのエアコンの設置が実施される予定となっている。
肝心の体育館へのエアコンの設置状況は、現在までのところまったく実施されていないが、中学校[※1]の体育館に限りエアコン設置の計画は進んでおり、今後以下の流れで実施されていく。

  1. 空調設備導入に向けた設計業務の補正予算が可決(令和6年9月)←現在ここ
  2. 調査・設計の実施(今年度後半から来年度にかけて)[※2]
  3. 空調設備導入のための予算案の提出
  4. 設置完了(令和8年夏頃)
    ※1 部活動など土日を含めた体育館の使用頻度の高い中学校への導入を優先的に行う。残念ながら小学校への設置計画は現状ではまだない。
    ※2 空調の効果を最大限に引き出すために、エアコンの設置場所や台数、室外機の設置場所などを決めるための調査や設計業務。
    また、各学校での熱中症対策に関しては、市内にある全ての学校で熱中症指数を測る機械を導入しており、担当者が1時間おきぐらいに計測を行い、危険な数値が出た場合には(屋内外での)運動を禁止する対応を行っている。

マンホールトイレの整備については、勝田台中央公園に8 基整備されており、簡易トイレの整備率は今年度末に95%、来年度には100%に達する予定である。
マンホールトイレの有用性は認識しているので、今後具体的に調査研究を進める。


議題 ③
私道・側溝の補修への助成制度について(八勝園自治会)

【要望】
私道や側溝の補修に対して、個人での対応が難しく整備されないまま放置されている道路に対して、補修費用の一部を行政で負担してもらえるような助成金制度についての要望を行った。

【回答】
八千代市の認定道路(公道)について、経年劣化による補修箇所が多く、維持管理費用が増加している現状がある。そのため私道への助成は予算的に難しい。特定多数の方々が利用する道路で、緊急性の高いものについては市の職員による応急補修などの対応を行っていく。


議題 ④
東葉高速鉄道の運賃値下げに関する問題(昭和自治会)

【要望】
2017年に服部市長が東京メトロとの経営統合により東葉高速鉄道の料金値下げを公約として掲げていたが、実現に至っていない。2023年度の決算で債務超過の脱却や東京メトロの株式上場などポジティブなニュースも多かったこのタイミングで公約を果たして欲しいという要望を行った。

【回答】
東洋高速鉄道の債務超過が解消されたが、2200 億円を超える有利子負債と新型コロナウイルスの影響で運輸収入がコロナ前の水準に戻っていないことなどにより財政的にまだまだ厳しい状況である。また、東京地下鉄株式会社(東京メトロ)との経営統合についても、南北線の延伸計画に数千億円の費用を要することなどから過度のリスクが負えないと意見を受け断念している。学割運賃の値下げについては、実施に向けて11月から12月に東葉高速自立支援委員会でシミュレーションを行う予定である。

※本内容は会議を視聴した上で独自にまとめているため、一部個人の解釈が含まれています。実際の意図とは異なる内容が含まれている可能性があります。

勝田台地区自治会連合会 自治会地図

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