ごみを減らすカギは、身近な紙にありました
「雑がみ(ざつがみ)」という言葉を聞いたことはありますか?
実は、私たちが普段“なんとなく捨ててしまっている紙”の多くが、リサイクルできる大切な資源なのです。
今回ご紹介するのは、古紙リサイクルを楽しく学べる資料「雑がみさまを探せ!」の内容をもとにした、雑がみ分別のポイントです。

雑がみさまってなに?
資料の主役は、ちょっと不思議なキャラクター「雑がみさま」。
正体は不明ですが、どうやら2000年以上生きているらしいという設定です。
この「雑がみさま」が象徴しているのは、
まだ価値があるのに、燃えるごみとして捨てられてしまっている紙たち。
学校のプリント、紙袋、紙の芯など、実は多くの紙が「雑がみ」としてリサイクルできます。
雑がみを救う3つのステップ
資料では、雑がみをリサイクルする流れをとてもシンプルに紹介しています。
① さがす
家の中や身の回りにある「雑がみ」を探してみましょう。
② あつめる
見つけた雑がみは、紙袋などに入れてまとめます。
③ だす
地域の分別ルールに従って、資源回収に出せばOK。
ちょっとした行動ですが、これだけでごみの量は大きく変わります。
これが「雑がみ」!代表的な例
資料では、雑がみとして集められる紙の例が具体的に示されています。
- お菓子の箱
- ティッシュの箱
- プリント類、コピー用紙
- 紙の芯(トイレットペーパー、ラップなど)
- 封筒、包装紙
- 使用済みの紙袋
「これは燃えるごみかな?」と迷う紙こそ、雑がみかもしれません。
混ざると困る「リサイクルできない紙」
一方で、紙でも**リサイクルできないもの(禁忌品)**があります。
代表的な例は以下の通りです。
- レシート(感熱紙)
- 防水・防油加工された紙
- 油や汚れが付いた紙
- においの強い紙
- 写真
これらが混ざると、新しい紙が作れなくなってしまうため、注意が必要です。
集められた雑がみはどうなるの?
きちんと分別された雑がみは工場に運ばれ、
- お菓子の箱
- ティッシュ箱
- トイレットペーパー
- 段ボール
など、新しい紙製品に生まれ変わって、また私たちの元に戻ってきます。
まさに、紙のリレーです。
実は「家庭ごみの約3割」はリサイクルできる紙
資料では、
家庭から出るごみの約3割は、本来リサイクルできる紙
という調査結果も紹介されています。
雑がみを分別することは、
- ごみ処理費用の削減
- CO₂排出量の削減
- 資源の有効活用
につながる、とても大切な行動です。
まとめ:雑がみは、見つけた人がヒーロー
雑がみは、特別な場所にあるものではありません。
毎日の生活の中に、たくさん隠れています。
「これは本当に燃えるごみ?」
そう一度立ち止まって考えることが、環境を守る第一歩です。
ぜひ今日から、
雑がみさまを探して、救ってあげてください。
